2008年06月10日

凱旋門

カルヴァドスを有名にした作品と言われている『凱旋門』。
今、本とDVDを並行して鑑賞中ですが・・・・

本では上下巻ある所を2時間ちょっとにまとめるわけですから、当然ながら映画は端折りまくり。

カルヴァドスは作品の味付けとしてポイント的に出てきます。字幕では「田舎のブランデーだ」と訳されていますが、ラヴィック(シャルル・ボワイエ:左)はしっかりと『ノルマンディーの』と言っています。字数制限でしょうか?

映画にはないシーンですが、古い酒蔵から埃まみれのカルヴァドスをウエイターに持ってこさせて、二人で味わう時の台詞がとても素敵です。
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「このカルヴァドスをいただいたら、他のは決していただけないことよ」

「バカな、他のだって飲むさ」

「でも、そうしたら、他のがおいしくなくなるでしょう」

「まさに反対だね。他のものまで、実際より、もっとおいしくなるんだ」

「馬鹿なことおっしゃい」

「僕達は馬鹿げたことで生きてるんだよ。じゃあ、恋はどうなるんだい?」

「それが恋と何の関係があるの?」

「大ありだよ。でなかったら、僕達は一度恋したっきりで、あとは全部はねつけてしまうことになる。
ところが、自分が見棄てた人間、または自分を見棄てた人間に対する憧憬の残りが、新しく現れる人間の頭の後光になるんだ。
まえに誰かを失ったことがあるという、その経験自体が、新しい人間に一種のロマンティックな光線をそえるんだ。後光を持った古い幻影だ」


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長熟のカルヴァドス、古い幻影。いつでも思い出せる甘い香り、ふくよかな味わい。
作者レマルクの、カルヴァドスに対する思い入れが伝わってきます。


この記事へのコメント
章生様
私の大好きな バーグマン が出ている映画ですね
何回見たかなぁ(^^)
ビデオテープが擦り切れるくらいは見たかも

翻訳の件ですが、字数制限もあるかもしれませんが、「ノルマンディーの」と訳すことで固定されるイメージを避けたのかもしれませんね

確かこの映画は彼女の企画で作られたものでしたよね
また見てみようっと(^^)
Posted by モルト大好き at 2008年06月10日 22:23
モルト大好き 様

お詳しいのですね^^ 
私はDVDを買うまで、バーグマンが自分から仕事を探して企画まで出して、そんなにポジティブな女優さんだったとは知りませんでした。

ジョーンが歌っているバーではカルヴァドスを置いてなくて、ラヴィックが
「この店は高級すぎるんだ」というシーンがありますね。
確かにノルマンディーというと、南側のワインのイメージとは違って
どこか荒っぽいイメージがあるというか。
そこで、「田舎の」とやんわり訳された、というのも一理あるかも。ですね。

実は本を最後まで読んでいないので映画も途中までなのです。
じっくりと楽しみたいと思います^^
Posted by 章生章生 at 2008年06月11日 21:34
章生様
いえいえ バーグマンが好きなだけなんです(^^)
オードリーよりも好きです テヘヘッ(*゜ー゜)>

今は亡き父はオードリーが好きだったので、よくどちらが素敵な女性かでもめました(^^;;

それから、私は原作を読んでないんです
この機会に読んでみたいと思います(^^)
Posted by モルト大好き at 2008年06月12日 07:12
モルト大好き 様

原作を読んで『よくこんな感受性の強い役を演じようと思ったなあ』と・・・
でも彼女ならでは、ですね。
「幸せよ」と言っている時も、可愛らしいですがどこか憂いのある表情。
ジョーンに惹かれていくラヴィックの気持ちがよくわかります。

ちなみにレマルク著の凱旋門は、現在絶版か、重版のようなので
私は古本屋さんで買いました。
また新しい二人の世界が垣間見えますよ♪^^
Posted by 章生 at 2008年06月14日 15:41